科学は子供だけのものか?

科学は子供だけのものでしょうか?
子供のころは科学や理科が好きだった、あるいは嫌いではなかった人も、大人になるにつれ科学から遠ざかってしまうパターンが多いのではないかと思います。

子供の科学離れ」が問題視されていますが、大学などで専門的に科学を追及する人を除き一般的な人は、人生で最も科学に触れる機会が多いのは実は子供時代ではないでしょうか。

 

「子供の科学離れ」の根本的な課題とは何か

子供が科学と出会うきっかけは、よく用意されていると思います。

本屋に行くと、子供向けの科学雑誌や書籍が並んでいます。
科学館では子供向けの科学実験教室や科学工作教室がイベントとして企画されています。
本屋で売っている科学の本や科学館でのイベントの多くは、対象がせいぜい小学校高学年まででしょうか。

小学校高学年までに科学に対する興味を持ち、もっと知識を深めたいと感じた子供たちは、次の二通りに分岐してしまうのではないでしょうか。

小学校高学年までに科学に興味を持った子供の分岐
  • 自分の力で次のステップへ進むことができ、知識を深めていく
  • 自分の力で次のステップを見つけることが困難で、科学から遠ざかってしまう

「自分の力で次のステップへ進むことができ、知識を深めていく」子供たちは、どんなものから科学と関わりを持っていけばよいのか、自分なりに探究する能力を持っていると言えます。

一方、「自分の力で次のステップを見つけることが困難で、科学から遠ざかってしまう」子供たちは、自分事として科学と関わりを持つ手がかりを途中で見失ってしまいます。
周囲からの何らかの働きかけが無ければ、たとえ科学に興味を持ち続けていたとしても、知識を深める機会を失ってしまうのです。

つまり、「子供の科学離れ」の根本的な課題は、年齢や興味の段階に応じて働きかけるメディアやイベントが不足していることにあるのではないかと感じています。

小学校高学年を過ぎ、10代の子供を取り巻く科学に関するメディアやイベントの状況について順に考察してみることにします。

 

[10代の子供向け]科学を扱った書籍は存在しないのか?

図書館のなかには、「ヤングアダルトコーナー」という10代向けの図書を集めたコーナーが設けられている館もあります。
「児童書では物足りない、だけど一般書に手を伸ばすには少し早いかもしれない」という、曖昧な段階をキャッチする試みとしては、いい方向に機能していると思います。
勿論、図書館のヤングアダルトコーナーにも科学を扱った図書が全く無いわけではありません。
ベストセラーになったり、映像化される図書のほとんどは小説です。
「周囲からの何らかの働きかけが無ければ、知識を深める機会を失ってしまう」層は、口コミやメディアへの露出を元に読書をする層と重なるでしょう。
周囲で話題にならなければ、たとえ科学に関する本が身近にあっても、手を伸ばしにくい状況があると思います。

[10代の子供向け]科学館でのイベントは存在しないのか?

科学館などでのイベントはどうでしょうか。
大人のためのサイエンス教室が企画されている館もあるようですが、10代にターゲットを絞ってイベントを企画している館というのは見かけないように思います。
小学生を対象にした科学実験教室や科学工作教室というのは、どの館でもさかんに企画されているようです。
小学校を卒業した後の10代の子供たちを、あまりにも無責任に放り投げてしまいすぎてはいないでしょうか。

「カガクノキカク」ができること

当サイト「カガクノキカク」では、子供の科学離れの根本的な課題と向き合い続けます。
「科学に興味はあるけれどどうしたらいいかわからない」という人の入り口となるきっかけを提供していけたらと考えています。
そのためにも全国の科学館にもっと元気になってもらいたいのです。
すてきな企画を成功させることを通して、全国の科学館が盛り上がればいいなと思っています。

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